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佐藤優「交渉術」文春文庫

おもしろい。
半分まで読んで、あと半分がさらに楽しみなような読んでしまうのがもったいないような。
知らなかったが、佐藤優は驚異的に文章がうまい。
文章がうまいということは、人の機微がわかっているということで、本当に交渉能力が高かったのだろうな、と本書は格別の説得力を持つことになる。
アマゾンの評にも書いてある通り、「術」とはあるものの本書はいわゆるノウハウ本ではなくて、著者の経験からノンフィクションともフィクションとも付かないようなことがアグレッシブに書かれている。
いかような読み方もできるのだけど、私などの場合はロシアはやっぱりおもしろいなあ、と軽く読んでしまっている。

で、その文章のうまさだけれど。
ランチを食べて本書を読んでいたら、とても気持ちが悪くなって吐きそうになった。体調が悪いのかな、と思ったのだけどどこか違う。しばらくしたらすっかり持ち直して、ああそうか、と合点がいった。
というのは、そのとき本書の「4 酒は人間の本性を暴く」を読んでいたのだけど、ウオトカを200ccのコップで飲むとか、相手を酔い潰すには強い酒から飲ませるとか、酩酊してなにをやったのかわからなくなるタイプより意識を保ちつつ糞尿を垂れ流すタイプのほうが信頼できるとか・・・そういった内容が延々微細に書いてあって、どうもそれに酔ってしまって気持ち悪くなったようなのだ(私はアルコールアレルギーでお酒が全く駄目なのです)。
こんな事態は初めて。
うむむむ、恐るべし、筆の力。

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コメント

小泉八雲の『Diplomacy (駆け引き) 』、タイトルがぴんと来なかったのですが、このお話のことですね↓
http://setsuwa.web.fc2.com/stories/Yakumo.Diplomacy.html
すごく印象深くて、たぶん子供のころに読んで心に刻まれてます。
ただ、私としては駆け引き、というワードとはつながってなくて、なるほど!人の思いとはそんなものだよね、という了解をしてました。
そっか、八雲にいわせれば、駆け引きだったんですね・・・。

佐藤さんのお話も面白そう~。よく対談ものを見かけますし。いがいに訥々と喋られたりして。

佐藤優さんは元分析官だけあり、物の見方(視点)が素晴らしいですね。
この本は読んでませんが交渉ということをお話になったときに、小泉八雲の『Diplomacy (駆け引き) 』というお話を引き合いに出されました。
いまの政治家にかけていることなんでしょうか(笑)

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