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舞台 「The Curious Incident of the Dog in the Night-Time 」@ Gielgud Theatre

まったく予備知識なく見てきました。
ふと、お芝居でも観ようかとネットで演目一覧を見ていて、外れのないラ・ミゼラブルにしようかと思いつつ、いや、ここは少し冒険をしておこうと、タイトルのみで選んだのでした。
でも、劇場窓口に当日券を求めに行ったら、大きくトニー賞5部門受賞とか書いてありました、2015年作品賞・演出賞・主演男優賞・装置デザイン賞・照明デザイン賞!
しかもその後ググったら、原作本があって日本語訳が早川文庫に入っていて、日本で映画も翻訳劇も公開されているという、たいへんメジャーな作品だったのでした。
私が見たバージョンのトレイラーもありました。

動画からもわかるように、床とそれを囲む3面の壁面が電気仕掛けで光ったり一部がせり出したりハイテクノロジーな舞台で、それ以外の舞台装置はほとんどなくて、いくつかの箱のようなものをシーンごとに家具だったり電車の椅子だったりに見立てていました。
そして、俳優があるシーンではベットになったり扉になったりと舞台装置になるのは、不思議な鮮やかな印象がありました。

ストーリーとしては、
15歳のクリストファーはアスペルガーでお父さんと2人暮らしをしています。
ある夜、隣の家の犬が殺されているのを見つけ、パニックになったクリストファーは犯人扱いをうけてしまい、自分で真犯人を探すことにします。
探す、ということをしているうちに、実はお母さんが生きていてロンドンに住んでいることを知り、一人電車に乗ってロンドンに行き、お母さんに会いました。
というシンプルなものです。

完ぺきに魅了されてしまいました。
お芝居としてとんでもなくよくできていましたし、加えて、私自身が初めて一人でロンドンを訪れていて主人公クリストファーの心理に自分を重ねることができ、しかも当日券は最前列だったので舞台のふちに腰かけるシーンなどは目の前に役者がいて、お芝居を見ているというよりもその場に居合わせているという感覚に浸れたからでしょう。

演劇というものは何なのか、ずっと考え続けてきました。
ほのかですが初めて腑に落ちる感覚を得ることができました。

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コメント

日本で翻訳劇主人公森田剛32歳が15歳を演じたプロジェクションはありましたが電気仕掛けは無しのものを観ました。この本はメタ演劇の要素もあり演劇自体を強く感じさせるものでした。

投稿: 叡 | 2016.10.15 15:24

まあ!2014年の4月にご覧になっているのですね。
いつだったか叡さんの記事を拝読していて、ジャニーズが主演でも面白いものがあるのだと思ったことを思い出しました。もしかするとこのお芝居のことを潜在的に記憶していて、だから今回わたしはこれを選んだのかもしれません。

4面の電気仕掛けは、舞台がクリストファーの脳の中を表していているのだと観客に納得させるものでした。
電気信号で情報が入ってきて処理されないままクリストファーを押しつぶしたり、奔放に湧き出る数字の愉快さ。重力や物理法則に支配されない世界が頭の中にはあると共感できました。

そういう脳内の認識を物理法則に支配されている世界に構築することの意味は、単に楽しいからなんだろうなあと思いました。

投稿: akiko | 2016.10.15 17:16

わぁ~、動画すごく興味深く拝見しました!
こんな演出もあるんですね…
当たりの舞台、しかも最前列で見られるなんてラッキーでしたね! わたしもぜひ観たいと思いました。英語がわからなくても演出に魅了されそうです。
でも原作本があるとのこと、やはり読んでから行った方が、英語力がない人(わたし)にはいいかもしれないです^^

余談ですが、M&M's worldの近くを歩いたので、このシアターの近くまで行ったんだなぁ…と少し懐かしく思いました。

投稿: NW8 | 2016.10.20 13:30

NW8さん
こんにちは。読んでくださって有難うございます。

前売り券を買うとき1時間ぐらい余裕があったので、チャイナタウンを通ってM&Mの角のところまで行きました。
きっと同じ道を通ったのかもしれませんね。

ほんとうにラッキーなロンドン旅行でした!
行く前からNW8さんにいろんなことを教えていただけてとても楽くて、たしかに舞台も大当たりでしたし。
ロンドンって出会いを導いてくれる、なんてすてきな場所なんでしょう。

私はまだまだロンドンを引きづりつつ生活しています。
毎日誰かにロンドンの話をして、日常ロンドン化計画絶賛進行中です(笑)。

投稿: akiko | 2016.10.20 20:44

コメントありがとうございます^^
わたしもakikoさんにいろいろ教えていただき、世界が広がりました!ロンドン大学に足を踏み入れたり、フリーメイソンのライブラリーに行けたり(ショップに行く勇気しかなかったので)、ほかいろいろ楽しい思い出が作れたことに感謝です^^

わかります、わかります!
わたしもロンドンを引きずっていて、今喪失感に悩んでいます(笑)
帰宅したときは満足していたのに、だんだんさみしくなってきて…通勤の道でもロンドンと比べてしまいます(><)
そして声を大にして、「食事がおいしかった」と言いふらしています(笑)

きっとあのあたりの同じ道を通ったかもしれませんね!
そういったこともすごくうれしく感じます。

投稿: NW8 | 2016.10.21 13:23

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