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映画「10年」

暗い、という前評判通り、とてつもなく暗い香港映画(オムニバスで短編5本)を見た。
香港映画と言えばカンフーかカーワイしか知らなかった。そういった娯楽もしくは夢見る映画とは全く違う、日々の日常の不安感を凝視して増幅させてもがく映画。
ぎりぎり商業映画として成立しているかどうかの荒削りさは、一般的にはお薦めできない、
私も、がらんとした映画館で画面の未熟さに辟易していた。
ただ、腹が立つということはなかった。
もし日本の映画でこういう技術的に稚拙なものを見せられたら、作る側の甘えに腹立たしさを覚えただろう。
いったい何が違うのかといえば、それは本物のパッションがあるかどうか。
劇場の椅子に腰掛ける側をはるかに超える怒り。
どうしようもない、居ても立ってもいられない、自分が生きて見ていることを世界に伝えるためには映像を作るしかなかった、
そういうカオスの感情から絞り出されて出来上がった映像は、独りよがりで美しくなくても、受止めることができるのだと、初めて知った。
この映画がそこそこ観客を獲得したということは、香港にはこういうパッションを受け止められる人が多いのだろうか。

映画の情報は右から得た。http://cinefil.tokyo/_ct/17105084

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