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大胡田誠「全盲の僕が弁護士になった理由」日経BP

偶然見たTBSのドラマが不思議におもしろくて、これは原作があるのだろうと調べたらすぐに見つかった2012年の本。
全盲の弁護士が数人いることは聞いていて、司法試験のときに法務省と交渉した話等は間接的に知っていたので、知りたいなと思ってはいた。
ドラマは途中から見たので、主人公がどうして弁護士になったのかどのように業務をしているのかとかは判らなくて、単に刑事事件ドラマだったのだけれど、書籍には両親のことから自身の幼いころのこと、12歳で失明して筑波大付属盲学校から慶応大学法学部に入り司法試験を目指し、ロースクールができたのでそちらに移行して合格、そして結婚・第1子、弁護士業務は4年目というところまでが描かれていた。

視覚が閉ざされていることの不便さは、想像してもしきれない。
ほかの感覚器が鋭くなったり、また、ハンディのある人の立場が理解できる、ということが上手く記述されていて、これは著者がポジティヴにうまく受け止めているからだと感じた。
積極的な差別をうけるということないのだけれど、めんどくさいとか関わりたくないということで消極的な形での差別があって、そういう差別に対して自然な姿勢で解消してゆこうと日々行動している姿が素晴らしい。
何のひねりもない直球で感動させられた。

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