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大澤真幸「山崎豊子と「男」たち」新潮選書

この本はひどい。
ものすごくひどい。

いまの日本のダメさ加減を、日々どうしようもなく感じている人は多いだろう。
そういうダメさがまさにここにある。
学問は貶められ、醜悪な人格がページから立ち上がる。
こんな本を出す出版社も信用できないけど、ググったら批判の多い著者だったので、そこはちょっと安心した。
.
ところで。
有名な「NOといえない日本人」という本は読んだことがない。
英語でNOというときは、相手の意見を否定するのではなくて、相手の言っていることを否定形で受けるにすぎない。
ただ、この本には日本人は相手の言うことを否定するだけの力がないと書かれてるのかな、と思ってる。否定するには、自分の物差しに照らして・判断して・意思表示する、という過程が必要で、現代日本人は自分の物差しを持っていないから否定の意思表示ができなくて、持っているお財布にとって都合が悪い時は曖昧な言葉で場面転換するだけ、というようなことかなと。
こういう嘘つきでずるい部分に、ほとほと嫌気がさしている、わたしたち。
自分の物差しを作ることは人生をかけてやってゆくことであって、たしかに簡単ではない。
でも、今ある物差しに照らして明らかに間違っていることがあれば、そこにおいては変化を生じさせなければいけない。間違っていることは正す、そういうシンプルな変化。
わたしたちは変えられる。
なぜならわたしたちは死すべき変わるべき定めの有機体だから。

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