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ウエンツなにがし

他人の言葉にふと心が動かされる、ということはたまにある。

前にもたぶん書いたのだが、ウエンツ瑛士というテレビに出ている人がいて、彼のことはその名前の読み(えいじ?えいし?)もなにもほとんど知らない。

以前、たまたまテレビをつけたとき、彼が、暇なときは何してるの?と尋ねられて、「時間が少しでもあると海外に行く」というようなことを答えていたのを見た。
そのころ、私は体調が思わしくなくて、いったいどうしたものかと考えていたのだけど、そうか、海外というのは時間が見つかればサッと行ってしうものなのだなと、妙に腑に落ちて、直後にロンドンに行く準備を始めた。
念のための病院の手配とか、知人への依頼とか、していったのだけれど、いざ搭乗口に向かうときに不安感がのしかかってきた。このまま飛行機に乗っていいのか。
そのとき私の眼前にいるのが彼だと気づいた。
たんなる偶然ではあるけれど、この飛行機に乗ることが間違っていない気持ちがして安心した。
そして、つつがなく、というか明らかに格段に元気になって帰国して今に至っている。
ロンドンの水と空気が私の体質に合っている、という感覚は強くあったけど、あれは一種の転地療法になったのかもしれないし、とにかくひとつのトリガーだった。
.
.話としてはそれだけなのだが、
私としては、彼からロンドン的なるものへの渇望を感じ取って、それを共有したのだろうなあと感じている。
言語化されなくても、明示的に認識されなくても、伝わるなにがしかがあるのだと考えている。
同じことはフランシス・ベーコンにも感じていて、ウエンツ君がベーコンをどう感じているか、そこはちょっと興味がある。

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