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2019年2月

戸谷洋志「ハンス・ヨナスを読む」堀之内出版

ヨナスは、1903年ドイツ生まれのユダヤ人。
ハイデカーの弟子で、アーレントの親しき友。
ナチスドイツを逃れ、イギリスへ渡り、その後、イスラエル、カナダ、アメリカへ。
1993年、ニューヨークにて没。

アウシュヴィッツ以後の神」を始め、何度も何度も読む機会のあったヨナスだが、今年に入って、やっと着手できた。

戸田の標記書籍を見つけられたのは良かった。ヨナスとの架橋となった本だった。

1979年著「責任という原理」は、ひとつ、世界と対話するための共通言語を手に入れられたように思う。

ヨナスが「こたえ」だとは思わないが、現代においてはキリスト教ではなくヨナスが共通言語であるべきなのだ。
なぜなら、我々はいま、これまでなかったであろう差し迫った危険を感じているから。

国土を焼かれ戦争に負けた日本の戦後は、暗闇から始まった。
未来には光があると信じるしかなかった。
しかし、いま、光によって見ることができるのは、この風景が完全に失われること、漆黒の予感だ。
それは、芥川龍之介の「唯ぼんやりした不安」とは質的に転換した、抽象的とはいえエヴィデンスベースの予感である。
  

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