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人は合理化するために生きている

全ての人は全ての時を自己の合理化のために意欲する。もちろん私自身もそう。
より良き合理化を求めて腐心する。

先日、アメリカ最高裁判事ギンズバーグのドキュメンタリ映画「RBG」を見た。
映画の公式サイトはこちら、ギンズバーグについては、こことかの記述が判りやすい。
映画を観ての、とくに得られた新しい情報はなし。映画を撮影した時点では、判事を辞める気はないのだな、という点の確認ぐらい。
先にたまたま「マックイーン」という、同様に個人を描いたドキュメンタリをみていたので、同じ手法の映画作品として今回のはダメだなと感じられた。
まったく人そのものが描けていなくて、ギンズバーグという老女自身の姿は見えない。単に、みんながアイコンにしている彼女を紹介しているだけだ。いや、それが普通なんだけど、マックイーンが奇跡の1作だったというだけなんだけど。
劇場はそこそこ人が入ってて、模索している感の年寄がたくさん来ていた。

 

合理化するのもそれを模索するのも、いいんじゃない、だって我々は人間であって神ではないのだから。
でも、自分の手持ちの札だけでの合理化をしようとするという頭の悪さ、もしくは卑しさを私は憎んでいる。
ここは我々は人間であって動物ではないのだと、私は思いたいから、というだけのことだけど。
本当に合理化したいなら、新しいカードを手に入れないとだめだろうに。

「ナチスから図書館を守った人たち」はリトアニアのユダヤ人図書館の本を守った人たちについての調査結果。
近時、資料が見つかり、調査され、その調査を担当したユダヤ人神学校の歴史教師フィッシュマンが著者。
なぜ宗教というか文化というか、連綿と続いてきた精神性を守ろうとするのか、死の恐怖、飢餓の苦しみのなか、なぜ、という点が理解できる。一般的なナチのユダヤ人迫害ではないひとつ特殊な部分の話であって、圧倒的な虐殺という悲劇性で覆われると逆に見えてこない真実を知ることができる。貴重で素晴らしい調査内容だ。

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