« ヤニス・バルファキス「父が娘に語る経済の話。」、星新一「声の網」、ティム・ステッド「マインドフルネスとキリスト教の霊性」 | トップページ | ジョン・ウィック:パラベラム…良い »

マイケル・ルイス「ネクスト」

最近、マイケルルイスを読んでいる。
行動経済学から始まって、ネクスト
2001年の本なので、すでにかなり昔、ネットの黎明期の話。
10代から20代の子供たちがネットの世界でしていること、体験していること、そういうことについて。
特に、ネットで法律相談受けてる12歳の子供の話とか興味あって読んでみた。
ファクトとしては有難い。著者が実際にインタビューした内容が記載されていて、よくわかる。ただ、翻訳が良くわからなくて、たぶん訳している本人もわかっていないのではないか、正確に調べないまま横のものを縦にしている、という感じ。

ところで、
自分がこれぐらいの子供のころは、「世界の秘密」と名付けて、これがわかったら自分の人生はきっともっとシンプルになるだろう、と考えていた対象があった。
この命名は「神」でもいいし「ぼんやりとした不安」でもなんでもいいのだけど、その時の自分を明らかに超えていて、概念を言語化するほど確定できなかったからそう名付けたまでだった。
抽象的な、とらえどころのない、疑問というか不可知というか、そういう対象。
あの頃、ネットがあったら、やばかっただろうと思う。

その後。かつて言われた人生50年という経験値を得てみて、それはもうわからない対象ではなくなった。
いや、今の私が世界の秘密や神や不安といったものを理解したというのでは、けしてない。なんというか、それらと馴染んだというのが適切かもしれない、とにかく、得体のしれないわからないものという対象ではなくなった。
そして、それらはたしかな実在だということは認識するようになった。

さて、重要なのは、人生はなおシンプルではない、ということだ。
シンプルではない、つまり複雑で、タフな問題が山積していて、それは面白みもあるけれど、圧倒的な絶望や醜さが渦巻いている。
そして、これはごくごく自然な当然な状態だ。
乱暴な論理を組み立てれば、世界の秘密とは、神とは、つまり人が生きるというのはシンプルな作業ではないという、そういう圧倒的な実在のことだ。抽象概念だけど実在。

ネットネイティブの人はどう考えるのだろう。
ネクストに出てくる子供たちは、いま、何を考えているのだろう。
ググってみるか。

  

 

« ヤニス・バルファキス「父が娘に語る経済の話。」、星新一「声の網」、ティム・ステッド「マインドフルネスとキリスト教の霊性」 | トップページ | ジョン・ウィック:パラベラム…良い »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ヤニス・バルファキス「父が娘に語る経済の話。」、星新一「声の網」、ティム・ステッド「マインドフルネスとキリスト教の霊性」 | トップページ | ジョン・ウィック:パラベラム…良い »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ