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「ネット階級社会」、ベン・ブラウダー「国際指名手配」

駆け込み投稿。

 

2019年「ネット階級社会」は、2017年「インターネットは自由を奪う」の文庫版。
ハードカバーの方は日本語タイトルが凡庸だったため読んでいなかったが、同じ本だと知らず手に取ってみたら一気に引き込まれた。
いくつもの知りたかったことが、納得できる形で記されていた。

インターネットの歴史をこれほど明確に記載した本はこれまでなかった。
よく、軍事用に開発されたとか、いやアカデミズムからの萌芽だったのだとか、抽象的な話は聞いてきたが、著者キーンの1940年から1991年に対する洞察は素晴らしい(話はそんなに単純ではなく、複合的な要因で現在に至っている)。
また、グーグルのビジネスモデルについても、卓越した技術があり、なにがしかの哲学があり、だからこそ生まれたのだということが、本文と原注から理解できる。
その他もろもろ、こういったイベントを動的な流れの中で把握できるのは、彼が歴史を学んできたからなのだろう(ロンドン大学でロシア・東欧を専門とする教授の下で学んでいる)。
卓越した書籍だ。
英語版はPDFで無料公開されている。

 

ベン・ブラウダーはDoNotPayのジョシュアの父だから興味を持った。
ベンについてはニュース記事で目にして投資家としか認識していなかったのだが、本書を読んで刮目させられた。
この内容は、すでに絶版の書籍を入手しなくてもニューヨーカーの記事でも理解できる。

さて、今年も本日のみとなりました。
今年は、ひとつキャリアを積んで、人とも話して、自身を客観化することが少しだけできました。
世界は過酷ですが素晴らしいところではあります。
人はここで自分を主人公とする物語しか人は語ることができないのだとするなら、その物語をいかに説得的で面白いものにするか、それしかやれることはないのです。
ということで、来年も引き続き物語を紡いでゆく所存です。

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